「子供が生まれて働き方を変えたい!」
でも転職をする時は大いに悩み考え、強い覚悟を持ってください。
そうでなければ私の様に大きな失敗&後悔をすることになってしまいます。
できれば多くの新米パパさんに私と同じ後悔はしてほしく無いなと思います。
この記事を書いている私は育児優先の転職をして1年。
新しい職場環境と初めての子育てに奔走してきました。
今までの人生の中で間違いなく1番忙しくて充実した1年間でしたね。
育児優先の転職で得ることができた子供との大切な時間
一方で失ってしまったキャリアや年収ダウン
幸せなことも沢山ありますが、後悔していることもあります。
「パパの育児参加が当たり前」な世の中になってきましたが、正直言って育児と仕事の両立は無理ゲーです。
どちらを選ぶべきか?きっとパパとして働き方に悩んでいる方も多いでしょう。
今日は同じ新米パパさんへ私が転職後に後悔したことと、今後の対策として考えていることをシェアしたいと思います。
これから私と同じように育児優先の転職を真剣に考えているパパさんの参考になれば嬉しいです。
①年収が100万円以上下がってしまったこと
こちらは「少し」後悔していること。
私の場合はバリバリ働き、毎日残業まみれでプライベートの時間がぜんぜん確保できない事が理由の転職だったので、転職先はもちろん残業ゼロを達成できる職場。そうすると当然ながら残業代もゼロとなります。
結果、私の場合は毎月10万円くらいの収入ダウンです。
転職前から覚悟の上でしたが、それでも給与日に銀行口座に振り込まれた数字をみて「あっ、なるほどですね。。。」と寂しい気持ちになりました。
子供手当を毎月1万円貰えるのは有難いですが、最近のインフレの影響もあり家計の余裕はなくなってしまいました。
必然的にサイフの紐をキュッと引き締め、今まで夫婦で旅行三昧だった暮らしとは全然違うライフスタイルになりましたね。キャリアダウン育児優先で働くということは、少なからず収入は減るものです。覚悟してください。
②自己肯定感が爆下がりしてメンタルを病んでしまった
キャリアダウン転職後にストレスで体調が悪くなりました。これは完全に想定外のハプニング。
こちらは「スゲー、超絶、滅茶苦茶、絶望的に」に後悔しました。
人生で最大の黒歴史です。
一時的なものでしたが数ヶ月間、原因不明の蕁麻疹と不眠気味、気分の浮き沈みが激しいメンヘラみたいな状態になってしまったのです。アラフォー男子としてお恥ずかしい限りです。
今では信じられないですが、40歳手前にして母親に電話して、泣きました。
自分でもビックリ仰天ですよ。まさか自分がって。
キャリアダウン転職で自分がこんなに落ち込んでしまうなんて想像もしていませんでした。
「バリバリ働いている自分」がいつの間にかアイデンティティーになってしたらしく、それを失ってうつ状態になってしまったのですが、実はこういう私と同じケースは多いらしいです。
当然あなたも「まぁ、自分は大丈夫だろう」と感じていまますよね?でも、意外と大丈夫じゃ無いのです。
あなたもキャリアダウン転職を選ぶ際は、本当に気をつけてください。
「ミッドライフクライシス」「父親の産後うつ」「役職定年燃え尽き症候群」とか転職前にちゃんと調べておいた方が良いかと思います。
心の準備は大切!予備知識は心のバリアになります。
ちなみに私の転職はこんな感じでした
↓
バリバリのハードワークで道無き道を進まなければいけない環境から、誰でも出来る様なマニュアルワークが多い職場への転職。いわゆるフロントオフィス職からバックオフィス職へという、ワーキングマザーに良くあるパターンです。
新しい仕事は残業も無ければ難しい業務でも無いので、気軽に働けばOKだったのです。
最初は逆に「えっ、こんな簡単な仕事でお給料貰えるんだ?」ってビックリしたくらい。
でもなぜか不思議なことに楽な環境に移ったら「自分の存在意義とは?今まで必死に頑張ってきた意味とは?」と哲学的な問題として深刻に考え悩んでしまったんですよね。
無駄にグルグルとマイナス思考を繰り返してしまいました。仕事で考えなければいけない事が急に激減したので、その分考えなくても良い変な事を考えてしまったのかもしれません。
子供の夜泣きで睡眠不足も重なり、ほんとうに言葉通り心身共にボロボロの状態になリました。
今振り返ると「あの時は自分どうかしていたな」と冷静に考えられるのですが、人間の心ってほんとうに不思議です。バリキャリ女性が出産後に仕事から遠ざかりメンタル病んでしまったり、役職定年後に生きる気力を失ってしまう方がいたり、キャリアダウンさせる時は心のバランスを崩してしまいがちなのかもしれません。
こちらは「スゲー、超絶、滅茶苦茶、絶望的に」に後悔したことなので、新米転職希望パパさんには声を大にして伝えたいです。
キャリアダウン転職をして自己肯定感を失って心を病まないで!
多少年収が減っても大した痛手ではありませんが、パパがメンタル病んじゃうと家庭がヤバいです。
我が家は数ヶ月間の「病みパパ期」をなんとか妻と母親(笑)に助けられて凌ぎましたが、半年以上「病みパパ」状態が続くときっと家族も体調を崩してしまうでしょう。そうなったらもう地獄です。。。
③「今までのキャリアがもったいないね」と知人にも言われてしまったこと
こちらは「極々すこし」後悔したこと。
自分自身でも悩みに悩んでのジョブチェンジ。
転職後に知人からも「キャリアを積んできたのにもったいない」と言われた時は後悔の気持ちが湧いてしまいました。ちょうど「自分の存在意義とは?」など無駄に考えてしまっている時だったから尚更、心がギュッとなりました。
「やっぱり転職しない方が良かったのかな?周りからみたらキャリアダウンってダサいよな?」とションボリした気持ち。
ただ父親として1年間過ごしてきて「周りの目は気にしない様にしよう!自分たち家族らしく暮らしていこう!」という気持ちが強くなりました。
「娘が幸せで健康に育ってくれたら自分は他人からどうみられようと構わないぞ!」という覚悟がないと育児と仕事の両立はシンドイくなる一方です。その事を痛感しました。
キャリアについては正直今もちょっと後悔はありますが、人生の良い学びを得られたので長期的に見れば絶対に間違った選択では無いと確信しています。
④リモートワークが最高なのでもっと早く転職しておけば良かった
今までちょっと暗い後悔の話しだったので、ポジティブな後悔の話をします。
そしてこちらは「結構」後悔したことです。
フロントオフィス職からバックオフィス職への転職だったので、リモートワークができるようになりました!
この「在宅で働ける」ことが実は子育てパパ的には1番良かった事です。
リモートワーク万歳!!!
プライベート生活がグーンと豊かになりました。
毎日通勤にかけていた時間とエネルギーって本当に無駄だったんだなと感じます。
朝ゆっくり近所のファミレスに娘と一緒にモーニングを食べに行ったり、ランチを家で一緒に食べれるのは全てリモートワークのお陰。「あぁ、なんて幸せなんだ!」と感じる至高の時間です。
数年前からリモートワークが浸透していたので「クソッ!もっと早くリモートできる職場にうつっておくべきだった」と後悔しています。
⑤もっと早く自分にあった働き方を考えておけば良かった
こちらも「かなり沢山」後悔したこと。
お恥ずかしい事ですが、30代後半でパパになって初めて転職活動をスタート。
自分自身と向き合い「これからどうすれば幸せな暮らしができるのか?」真剣に考えました。
はっきり言って、遅すぎですよね?
今までは「周りの期待にどう答えるか?キャリアアップをする為にはどうすれば良いか?」
自分のプライドと他人からの評価を気にして働いていたなと、当時を振り返ってみて思います。
とりあえず周りに合わせて長時間労働でガムシャラに日々を過ごしてしまっていました。
確かに残業代はソコソコ手元に入ってきましたし、仕事でそこそこの評価を貰えていました。
しかし、ストレス発散の為の浪費もしてしまっていましたね。
産まれたばかりの娘と一年間過ごしてきて気付かされました。
「自分のプライドと他人からの評価って本当は必要ないんじゃないか?」って。
「必要ないものを満たす為になんで今まで無駄に苦しんで頑張ってしまっていたんだろう?」って。
可愛い娘が家にいるのに、夜遅くコンビニ飯を会社のデスクでババっと食べて、真っ暗な家に帰ってからシャワーを浴びて1人リビングのソファーで寝落ちして、また次の日も同じリズムで繰り返す生活。
承認欲求を満たす為に、上司や同僚から高い評価を貰いたくて必要以上に頑張って疲弊しちゃってる自分。
そんなのぜんぜん自分は望んで無いよね?むしろ嫌だし。
「自分には1日8時間以上の労働は向いていない」
「出世を目指して社内政治や人間づきあいを頑張るのは向いていない」
40歳手前でようやく気付くなんて、信じられないくらい遅すぎて、今までのサラリーマン人生を振り返り後悔しました。もう少し早く気づいていれば転職先の候補も格段に広がっていた事でしょう。
「自分はどのように暮らすのが幸せなのだろう?」
「その暮らしを実現するのに必要な働き方は?」
「どこで働けば自分が望むワークスタイルを手に入れられる?」30代前半でしっかり向き合っておくべきでした。
以上が私の育児優先の転職をして後悔したことです。
後悔に対する今後の対策
最後に、後悔に対する私の今後の対策をまとめて〆ようと思います。
①年収ダウン→現在賃貸で毎月15万円くらいかかってしまっているのを11万くらいに抑える為に引っ越しを考えています。あと家の立地的に車は無くても大丈夫そうなのでカーシェアを検討中。
②キャリアダウンで起こったメンタルダウン→「世の中の仕事は全部茶番」「所属している会社や仕事で人の価値は決まらない」「労働は美徳と知らず知らずのうちに洗脳されていた」みたいな考え方を取り入れて、ちょっと不真面目になろうと頑張ります(キリッ!
③周りの目→年齢が上がっていくうちに世間体など気になってくる人も多いと思います。自分自身もそうだなと今回の転職活動を通じて感じました。自由に楽しく生きる為にマインドセットを意識的に変えていかないといけないな、と肝に銘じます。
④もっと早くリモートワークするべきだった→現在週に半分の在宅勤務ですが、本当は週1出社くらいが理想的。今後も働き方改善に意識を向けていきたいです。
⑤自立したキャリア形成→なんとなく周りに流されながら働くのは辞めようと決意しました。周囲の評価を気にしてバリバリ働いた経験から得たことも多いので、そのメリットを手放すことに若干の不安はあります。しかし「育児」と「周囲の評価」を両立しようとすると、たぶん自分の心と身体が耐えられない。しっかり自分の芯を持って、周りに流されないで行動できる強い父親になりたいなと思います。
以上。育児優先の転職をして後悔したことはここにあげた5つで全てです。
「転職して良かった!」と感じる機会の方が多いので、そちらは別の記事にまとめようと思います。
個人的にはパパになったタイミングでキャリアダウンしつつ働き方&暮らし方を見直す価値は非常に大きいと思います。一緒に頑張ってパパ業していきましょう!