子供の名付けって本当に悩ましい!
できれば自分の子供に「私・僕は自分の名前が好き!」って思って貰いたい。
でも悩めば悩むほど、どんな名前にすれば良いかわからなくなりますよね?
子供の名付け失敗例???名前の由来をしっかり説明する重要性
名付けといえば小学校の宿題!
「自分の名前の由来を親に聞いてきて発表する」って多くの学校でやっていますよね?貴方も子供の頃の宿題でやりませんでしたか?
今から30年前。
私は親に「名前の由来か〜、う〜ん、ごめんね。正直に言うとなんとなく名付けたんだよね」と答えられたのが子供心に凄くショックでした。だから今でもその授業を良く覚えています。
それから大分時間が経っていますが、自分の名前が好きか?と今聞かれても「嫌いでは無いけど好きでも無い」が正直な回答です。
「自分の名前の由来を親に聞いてきて発表する」宿題は子供のその後に絶大な影響を及ぼすのではないでしょうか?
できれば自分の子供には「私・僕は自分の名前が大好き!」って思って貰いたい。
後になって「あぁ、もっとちゃんと考えて名前を決めれば良かった」と後悔したく無い。
「自分の子供にはちゃんと由来を考えて名付けてあげなきゃ!」と考えれば考えるほどプレッシャーを感じて、実際に自分の子供ができてから名付けではメチャクチャに迷ってしまいました。
妻とそれぞれ幾つか候補を出し合って話し合うたびに「あー、もうなんか何が良いのか…」名付けの泥沼にズブズブと沈んでしまいました。
そこでこの記事では「子供の名前をどういう手順で決めればよいか?」「考えるキッカケとなる要素」を私たち夫婦の悩んだ軌跡としてまとめてみました。
名前の由来には5つの要素があって、その中で「1番大切にしたいこと!」と「2番目に大事だと思うこと」を決めることからスタートしましょう。
そうすると無限に出てくる名前の候補をグーンと絞り込むことが出来ますよ。パートナー・家族との意見の食い違いも解決できます。
私と同じように考えれば考えるほど「名付けの正解がわからなくなった」と名付け沼にハマってしまった方の参考になれば嬉しいです。
名前の由来には5つの要素とは?「想い」「美しさ」「繋がり」「機能」「縁起担ぎ」
名前の由来には5つの要素とは?
「想い」「美しさ」「繋がり」「機能」「縁起担ぎ」
大きく分けるとこの5つに分類出来ます
一つずつ簡単に説明した後、我が家の名付け会議について紹介します。
想い
○○な子に育って貰いたい
みんなから○○のように愛される子になって欲しい
唯一無二のユニークな名前にしたい
etc.
「子供の名付け」を考える時に漠然とイメージするのがこの「想い」だと思います。人によっては「絶対にこの名前が良いんだ!」という強い想いがある親御さんもいるでしょう。
「優しい人に育って貰いたいから“優太”くんと名付ける」みたいにもの凄く分かりやすいネーミング。
ただ、「名付けをどうしよう?」と悩んでしまっている場合は、一旦この「想い」を傍に置いて考えた方が良さそうです。「想い」は考えれば考えるほど重くなっていくので名前を決められなくて辛くなっていくのです。
美しさ
名前の音の響き
名前単体の字面(漢字、ひらがな)
苗字との相性
etc.
由来と言われると、なんだか凄くかしこまった理由が必要だと思ってしまいますよね。でも実際は語感など感覚的に名前を決める方も沢山います。
名前の美しさから候補を幾つか決めて、それに理由を探したり付け足していく方法もオススメです。
やっぱり生涯何度も書いたり呼ばれる名前が美しいと、美しい人生を歩んでいける可能性が増えますよね!
例えば“凛”や“玲”や“涼”などラ行の語感はクールですよね?
繋がり
親の名前から文字を貰う
夫婦の思い出の場所や季節
家系代々大切にしているモノ・コト
etc.
こちらも名付けの鉄板。「繋がり」は1番分かりやすく親子の絆を深めてくれます。
「自分の名前の由来を親に聞いてきて発表する」宿題でも子供視点で嬉しくなる由来ですね。
「お母さんとお父さんが初めて出会った場所が美しい海岸だったから“美海”ちゃんと名付けたんだよ」みたいなエピソードは親にとっても子供の名前から初々しい頃の自分達を思い出してずーっと仲良く暮らしていけそうな感じ。素敵じゃないですか?
機能
覚えやすさ
読みやすさ
書きやすさ
海外でも通用するか
アイコン化しやすさ
etc.
便利な名前は子供の人生を楽にしてくれます。
子供に「この名前でラッキーだったな!」と思って貰えたら名付け親冥利に尽きますね。
「人は死ぬまでに自分の名前を2万回書く。画数が少ない方が楽できる」
「覚えやすい名前だと人生得をする。政治家だって票を稼ぎやすいような芸名にする人も多い」
「知恵さんがフランスに行ったら“chier”で“ウンチする”になっちゃう(筆者の知人の経験談)」
「アイコンにし易い名前だとSNS時代に便利」
などなど。
名前の機能、便利さについてもいくつか方向性がありますね。
縁起担ぎ
左右対称
画数
天気や季節に纏わる漢字は縁起が悪い
動物や植物の漢字は縁起が悪い
親の名前から一字取る
etc.
ご存じの通り、日本の伝統的な名付けでは画数や左右対称の要素が重要だと考える方も多いですよね?
最近の若い方々はあまり気にしない人が増えてきていますが、このような要素を考えて取り入れることで日本の文化や伝統に敬意を示した名前になります。また、画数や左右対称の名前は文字の配置やバランスが整っているため、印象的で美しい名前になる事も多いでしょう。“嵩”くんや“亘”くんなど一字の左右対称で高貴な感じがしますね。
まずは上記の「想い」「美しさ」「繋がり」「機能」「縁起担ぎ」5つのうちどれを重視するのか?夫婦、家族で話し合うことから名付けを始めましょう!
名付け過程のご紹介我が家の長女のケース
冒頭で触れた様に私たち夫婦の名付けも相当悩みました。
どのご家庭でもきっとママパパそれぞれ候補となる名前をいくつか持ち寄って「名付け会議」をするのではないでしょうか?
我が家の名付け会議はお互いの案に対して「うーん、でもなんか違うんじゃない?」と言い合う平行線を辿ってしまったのです。
娘が産まれる3ヶ月前から会議が始まり、結局名前を決めたのは産後入院から母子共に家に帰って来て、さぁいよいよ明日出生届を出すぞ!というギリギリのタイミングでした。
ママが最初に考えた3つの名前案
ママが最初に考えたのはこの3つ
未来(ミク)、三兎(ミウ)、花(はな)
それぞれの理由はこんな感じ↓
未来ちゃん:「将来に希望が持ちづらい世の中だから、未来に前向きになれる名前が良い」
三兎ちゃん:「うさぎ年の3月生まれって可愛いくない?」
花ちゃん:「素朴だけど覚えやすいし、なんか私たちっぽい」
いずれの案もすごく良い名前だと思うのですが、私の元クラスメイトの名前だったり、ちょっとトリッキー過ぎたり、決め手に欠ける感じがしたので反対をしてしまいました。
パパが最初に考えた名前案
パパが最初に考えたのはコチラ。
海(ウミ)
ママ案に対して私の提案は1つだけ。
名前の由来としては、
覚えやすさと海の近くで産まれたから。
あと我が家の苗字が水にまつわる漢字なので、名前全体で美しくなると思ったからです。
仮に我が家を“滝川”家と思ってください。
滝川 海 (タキガワ ウミ)の字並びが瑞々しくて良いと思ったのです。
今でも割と良い名前では?と思っているのですが、ママ的には「海の近くに住んでいて名前も海だとクラスメイトに変に揶揄われたりしそうだから嫌だ!」だそうです。
名前のコンセプトを話し合うことから再スタート!
お互いの案のどれかで決まれば良かったのですが、破談してしまったので、名前に対して重視することについて話し合うことにしました。
ここが1つの名付けプロセスの反省点です。
やっぱり「具体的な案」をいきなり持ち寄ってもすんなり決まらないのは会社の企画提案と一緒だと実感しました。やっぱり関係者での合意形成ってほんと大事!
なので我が家では先ほど紹介した「5つの要素」について一緒に話そう!から再スタート。
結果、私たちは「機能:特に覚えやすさ」と「繋がり:ママパパ共通の思い出」にプライオリティーを置こうと決めました。
他の子と被らない個性あふれる珍しい名前も幾つか考えたりしましたが、「この名前でラッキーだったな!」と感じるのって「誰にでも名前をすぐ覚えて貰える」とか「誰にでも良い印象を与えられる」「読み書きがシンプル」みたいな要素だと思うのです。
気を衒わない普通の名前が1番!
そこに自分たちのストーリーという繋がりをスパイスとして加えるくらいが丁度良いよね!
となりました。
ファイナルアンサーは「ある古風なお花の名前」です。
私たち夫婦の結婚記念日は毎年決まった日付けではなく「そのお花が満開になった日」として10年間お祝いして来ました。娘の誕生日も近いので繋がりとしてバッチリ!夫婦揃って「おお!これじゃね!?」と無事意見がまとまりました!よかったよかった!
まとめ:名付けで一番大切なこと
名前が決まるまでの紆余曲折。
結局は夫婦・家族で悩んだことが名付けで1番大切な事なんじゃないかな?と思います。
どちらか一方が妥協してすぐに折れてくれたり、なんとなくの勢いで決めれば悩む時間を最小にできますが、悩んだら悩んだだけ、話し合いで意見をぶつけあっただけ、子供の名前への愛着が増します。そして、きっとその気持ちは子ども自身にも伝わると思うのです。
名前は沢山悩みましょう!
そして悩んだらコンセプトを決める事からはじめましょう!
名前の優劣は無い。決めるまでの過程や想いが大切!
新米パパママの現場からは以上です。
お互い頑張りましょ!